足と靴の悩み解決いたします!ハッピーは足元から。

足と靴専門アドバイザーが、あなたの足元のお悩みを解決するヒントをお伝えします。

ルール4 素材で変化する履き心地

 

いつもお読みくださってありがとうございます(^-^)

今回は
ルール4 素材で変化する履き心地
をお送りします。


靴に使用されている素材は、
ウシを代表とする革で作られています。

靴は西洋からきましたから食文化の関係です。
ですから日本人は草履でした。

さて、革と一言で言っても、
表面がツルッとしたスムースレザー、
柔らかい印象のスエード・ヌバック。
他にはエナメルや人工皮革があります。

他にもさまざまな素材、豚や羊、
馬や鹿などで作られています。
クロコダイルやオーストリッチもいますね。

さらには、牛も性別や年齢によって
革の質も呼び方も変わってきます。

そうそう、革の雑学って面白いですよ。
ビッグスキン(豚)の毛穴が一つではなく、
まるで豚のお鼻のように二つ毛穴が並んでいる。
と知ったときは、可愛くて面白くて笑い転げたものです!
生物ってすごい!って感動しました。

さて、本ブログは足トラブルのある方が
多く読んでいらっしゃることが想定されますから、
マニアックな革知識ではなく、
ここでは履き心地に関してお話しをすすめましょう。


私の経験では、
足にピッタリフィットしていることが前提として、
革はソフトなもののほうが足トラブルのある方には、
より履きやすいと考えています。

具体的な素材で言うと、スエードやヌバックは鉄板ですね。
革を削ってけば立たせたものです。

お洋服の布地でいうとベルベッドみたいな感じに
加工してある革のことを指します。
外反母趾持ちなど足のトラブル持ちの私自身も手放せない素材です。

多く流通しているスムースレザーですが、
松竹梅のように上質なものからそうでないものまであり、
上質なものほど革のきめが細かく足へのあたりがとてもソフトです。

光沢感も感じられて美しいですよ。

一般的な日本に流通している
スムースレザーは品質の良いものが多いと感じますが、
試し履きの際、しっかりと
履き心地、履き当たりを見極めましょうね。

エナメルは、樹脂でコーティングされているので伸びづらく感じます。

ですから靴全体に使用せずに、
つま先部分などのポイントに使うことをすすめています。

商品すべてに通じることですが
革も、レベルもさまざまです。
基本、お値段と相当していると考えるのがベストでしょう。

f:id:kutumg:20181205104302j:plain

靴は様々な素材が使われています。

 

私が、本革をお勧めするもう一つの理由は伸縮性がある。

ということ。
靴は、ローテーションして履くととても長持ちします。

革の特性として、その方の足になじみながらも、
一日履くことでわずかながらに伸びた革はもとに戻っていくのだそうです。

はじめてこのことを知った時に、すごいなぁ。
と素直に感心したものです。

そして革は通気性がある。ということ。

靴は、ふいご運動と言って、
歩いているときに靴の中の空気が換気されるようになっています。

ルールの中で指先にゆとりがあることが必要と
説明したことを覚えていますか?

このゆとりは靴の中の空気循環のためにも必要なものなのです。

なぜなら、空気の換気と共に、
汗も蒸発させなければなりません。
そうしなければ靴の中は熱帯雨林状態になりますから、
衛生上よくありませんね。

その蒸発に大いに貢献してくれるのが本革。
ということです。
革は全体に穴が開いていますからね、私たちの皮膚と同様です。

人工皮革についての質問もお受けしますが、
上手に使いこなして下さいね。とお答えしています。

人工皮革はお手入れがめっぽう楽。
革ではないので靴クリーナーで汚れを落とし、
クリームで水分と油分を与え、磨き込んで・・・という必要がありません。

なによりもメリットは雨に強いこと。
その一方、雨に強い。
ということは通気性に欠けることを意味しますから、
日々の靴として、基本お勧めはしていません。

しかし、業界の研究開発は
目覚ましいものがありますから、
その時々の時代の恩恵を受けることも今後の楽しみの一つです。

さらにもう一つのメリットは大量生産が可能のために、
価格が比較的安価なことがあげられるでしょう。

ですから、
仕事履きとして購入される方が多いと、
デパートで靴販売をしていらっしゃる方に教えて頂きました。

もし、あなたが、一日中、毎日同じ
人工皮革の靴を履いていらっしゃるときは、
携帯用の消臭剤をぜひ。

本当は靴自体をローテーションをしてほしいのですが、
消臭剤は代替案です。

なぜなら、靴の臭いが半端ありませんから…
ロッカールームで「そうそう。」と頷く方も多いのでは?!

なぜなら、靴内熱帯雨林となっているからです。

雑菌が大喜びしているのが理由です。

素材の長所と短所を把握して、素材別に履きこなすといいですね。

 

ルール4は、素材で変化する履き心地でした。