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足と靴専門アドバイザーが、あなたの足元のお悩みを解決するヒントをお伝えします。

ルール1 靴のサイズ表記は目安


今日もお読みくださってありがとうございます(^-^)

今回からは、具体的に靴を選ぶ際のルールを
消費者のたしなみとして知っていただきたいこととして
お伝えいたしましょう。

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ルール1 靴のサイズ表記は目安


あなたは、普段、
何センチの靴を履いていらっしゃるでしょうか?

私共の店で一番多いサイズは裸足の状態で23センチ。
お客様全体の約19パーセントを占めています。

続いて23.5センチが18パーセント。
続いて、22.5センチ、24センチと続きます。

ちなみに、創業時は現在と同じく
23センチが一番多いサイズでしたが、
2007年前後は、裸足サイズ23.5センチが
トップに踊りでて数年1位の座をキープしていました。

なぜ、この数年間だけ5ミリ長くなったのか、
この因果関係はわかっていません。

また、少数派ですが
20センチに満たない方、27センチ以上の方も。

1997年の創業時に比べると
足のサイズが大きな方が全体的に増えてきました。

私共お店の特性も関係していると思いますが、
お客様をみるかぎり足の甲の部分が薄い
ひょろっとした足が多くなってきたようにも感じます。
その一方、がっしりさんも健在です。

靴のサイズを選ぶ場合は、
あくまでも目安ですが、裸足の状態で計測して
23.5センチならば24センチの靴を選びます。

私たちは歩行のさい、
靴の中で少なからず足が前後しますので、
足先が靴に当たらないようにするために、
靴を履いたら指先に5ミリから1センチほど
開いていることが必要です。

指先に余裕があるのか
簡単にチェックできる方法として、
靴を履いて親指が当たらないこと。

できたら靴の上から
親指の爪がどこにあるのか触って確認しましょう。

意外にも、指先と靴が当たるくらいが正しいサイズ。
と思い込んでいらっしゃる方も多いので、
この部分はしっかりと確認しましょう。

巻き爪やタコ、外反母趾
頭痛、眼精疲労の原因になります。

靴を履いた時に、
指先に適正なゆとりがあることを、
靴屋さん独特の表現として
「靴の中でピアノが弾ける。」といいます。

なんとも麗しい表現ですが、
要は指先が縮こまっておらず
伸びやかな状態が確保できていれば大丈夫です。


このようなことをお伝えすると、
そうしたらソラマメみたいな形の靴しか履けないのでは?
とガッカリされる方もお見受けしますが、ご安心ください。

パンプスであっても靴の中でピアノが弾けますよ。

私自身、靴選びの基準の一つは

「靴の中でピアノが弾けること」。

そのような知識がない頃は
私の足指は縮こまった
おどおどとした指をしていましたが、

現在では短いながらものびのびとした
足の指に戻ってくれました。
私の足の指も嬉しそうです。

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自分の足のサイズをほんとに把握していますか?




ここでとても大切なことは、
靴に表記してあるサイズを鵜呑みにしないこと。
お洋服でも経験があるでしょう?

いつもは9号サイズの方が、
あるブランドでは7号サイズ。
あるブランドでは11号サイズになってしまうことが。


あくまでも、サイズ表記とは
大幅に違ってはいないであろう目安の数字
として考えて下さい。

私共のお店では
オリジナルブランドから始まり、
約20ブランド程取扱いをしています。

新作の入荷時に確認する
チェック項目はいくつかありますが、
最初の関門は私の足を基本に
サイズ表記と足の関係を確認する。
ということ。

ブランドがそれぞれに出すデザインごとでも
微妙にサイズ感覚の履き心地が
違う場合がよくありますから、
靴アドバイザーはその点をしっかりと頭に入れて、
お客様にベストな靴を提案していくのです。
靴のくせを知る。ということですね。

この入荷時の作業中、当然ながら私は
取り扱うすべての靴に足を入れていますが
(セレクト時は入荷の20~30倍以上の
靴の履き心地をチェックしていく作業を行っています。) 

同じサイズ表記でもこんなに違うのだなぁ。
と毎度実感をしています。

微妙な差もあれば、
これ、違うサイズでしょう?
と思わず口から出ることも。

それだけ履き心地が違う。
ということですね。

もっと言えば、サイズだけではなく
同じ木型でもデザインによって
縫い目の位置が違ったり、素材が違ったり、
と繊細な違いがありますね。

このちょっとした差が履き心地に影響してくるのです。

さすが、小さな小さな砂が入っただけでも
違和感を感じることができる足ならではです。

だからと言って、
じゃあ、痛くならない
鉄板デザインだけにしたらいいじゃない!なんて

オシャレを楽しみたい女性なら
考えもしないでしょう?

ファッションにあわせて
いろんなデザインの靴を楽しみたいのが
女心というものです。

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靴はファッションのかなめの一つ



さて、私共でも創業初期の頃、
お買い上げ後のお客様から電話を頂くことがありました。

その電話の内容とは、
家に帰りついて靴のサイズをみてみたら、
私のサイズじゃなかったの!というもの。

正しいサイズの靴を実際に履いて
納得してお求めいただいていても、
靴や靴箱にプリントされているサイズが、
今まで履いていた自分のサイズでない。

だから、
間違って持って帰っているのではないか。
というものです。

今はお電話いただくことはほぼありませんが、
このようなお客様は、特別でも何でもなく
私たち消費者の典型です。

まして、
靴選びに困ってのご来店でいらっしゃいますから、
サイズ選びに神経質になるのはごく当たり前でもあります。

フィッティング時に履き心地にも満足して
お買い上げいただくのですが、
それでもこれが実情なのですね。

お客様の脳内では靴に印刷されてある
表記サイズが靴選びの絶対値になっています。

繰り返しますが、
お洋服でも経験があるように9号サイズの方が、
あるブランドでは7号サイズ。
あるブランドでは11号サイズになってしまうように、
靴もメーカーやデザインによって
サイズが変わることが十分にあるのだ。
と忘れてはいけません。
あくまでも表記しているサイズは目安です。

このルール1は
ご来店のお客様への説明の際に
何度も表現を変えながら繰り返しお伝えをしていく部分です。

そうそう。
お客様の中には、靴のサイズだけを見て、足
入れ、すなわち実際に靴を履くことなく購入される方も。

私共では、ショップの性質上
数年に一度あるかないかの
数少ないタイプのお客様ですが、
一般的にはけっこう多いと思いますよ。

デパートなどで売り場ウォッチングをしていると、
片足だけ足を入れて、そのままレジへ。
という方は、ほんと多いですものね。
本件は、私が図々しく口だしをする筋合いはないですし、
これを余計なお世話と言いますが(;´∀`)

お買い物の方法も、なにを購入しようとも、
当たり前ですが購入を検討している
お客様側に権利が100%あるのであって、
お客様の自由采配です。

デザインが好きで飾るための靴かもしれません。
その選び方が、
お客様にとってベストなのかもしれません。

そうはいっても(笑) 
このブログを読んでくださるあなたは
足への健康意識が高い女性のひとりのはず。

ご自分で履き、歩くための靴をお求めならば、
面倒くさがらずに、
ご自分の両足で靴の履き心地の確認をしてください。

靴箱の肥やしになるよりも、
実際に履いていただくほうが靴も本望ってものです。

ルール1は、あくまでもサイズとは目安であること。
自分の足が物差しです。これをご理解くださいね。