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ルール6 面倒くさい~。が足と靴の寿命を決める。

 

今日もお読みくださってありがとうございます(^-^)


今回は
ルール6 面倒くさい。が足と靴の寿命を決める。
をお送りします。

 


靴の修理職人さんから、
こんなことを言われたことがあります。

「あ~このお客さん、靴の紐、
 結んだままで脱ぎ履きしてるやろ~。
 こんな履き方ばすると、靴が早く痛むっちゃんね~」

へーっそんなことがあるのですか?
しかし、どんな履き方しているか
靴みただけでわかるんですね~!
さーすが!

「そうそう、すぐに靴の中の材質が擦れるんよ。
 靴の紐をそのまんま履きよる。
 ってことは靴がゆるか証拠やろ。

 そしたら足が靴の中で泳ぎよるけんね。
 靴の中に負担がかかろうが。」

「だけん、ちゃんとね、
 靴を脱ぎ履きするときは、
 靴の紐はめんどうくさがらずに、
 一回一回結んだがよかよ!」

靴とは、なんと
繊細かつ面倒なものだと感じたものです(;´∀`)

私もすぐに「メンドクサイ~」
と感じていた一人でしたから(笑)

ちなみに、スニーカーやショートブーツなど
ダントツ人気は靴ヒモが飾りで付いているファスナータイプ。

一回一回紐を結び直して。
というタイプは面倒と言われ、
なかなか手が伸びないのがお客様のリアルな実態です。

やはり日本人は靴の脱ぎ履きも多いですし、
靴を履いたままお部屋の中でリラックスをする。
という習慣がありませんしね。

さて、ここでは、
自戒も含めてメンドクサイ~が
命取りになるお話しをいくつかさせていただきます。

まず、なんといっても第一に、
靴の手入れはメンドクサイ~が命取り!

この靴の手入れは、
マニアと呼ばれるほど常にピカピカになさる方と、
まったくもってその気がない。という方の
二大勢力です。

先日、靴を修理に。と、いらしたご婦人。
どこを修理するのですか?
と聞きたくなるほどキレイな状態です。

そして、
靴箱の中には靴と一緒にドライローリエ(月桂樹)の葉が。

「あらっ、ローリエいれてらっしゃるのですか?」
「そう、庭にあるのでね。いつもこんな風にしているのよ」

と涼やかにお客様。なんて素敵( *´艸`)

確かに、ローリエ
お料理でも肉料理の臭い消しに使いますしね。

ローリエの葉っぱが
靴と一緒に箱に入れられている姿は
なんとも愛らしいものでした。

さっそく、
私も真似をはじめたのは言うまでもありません。

さて、あなたが手入れは面倒くさい。
というタイプの場合、お金で解決してしましょう。

靴磨きに出す、
靴のクリーニングに出す。

自分で靴を磨く手間。という労力を
かけないのであればお金をかけるしかありません。

もったいない。は返上しましょう。

調べてみると、このような
便利な靴の宅配クリーニングサービスもありました。
靴クリーニング・丸洗いの全国宅配[くつリネット]

ご自分のライフスタイルに合わせて
利用してみてもいいですね。

靴の手入れ不足で
カビなど生えてしまったら目も当てられません。

なお、カビの生えてしまった靴は
潔く捨ててください。カビを甘く見てはいけません。

もっとも、手入れする・しない。
これは靴へのポリシーが表れていますから、
別にどちらでも構いませんが、

日頃から靴の手入れをしていらっしゃる方の
靴の寿命は素晴らしく長いもの。

さすがに四半世紀以上も靴屋に携わっていると、
それはもう顕著に差がでてくる実態を目のあたりにしています。

同じ時に誕生した同デザインの靴でも、
持ち主によってこんなにも未来が変わるものか。
とおもいます。

日々、
靴の手入れをあまりなさらない方の特徴として、

靴を休ませない。
という傾向あわせもっている方が約8割。

手入れしない&休ませない。
というダブルパンチによって見事、
靴の寿命が短命化しています。

そう、2番目のメンドクサイ~が命取り。
は、靴をチェンジしないこと。

このような方は、
玄関に靴は出しっぱなし
であろうとも推測しています。

靴をローテーションして履いていただければ、
少々は伸びるはずの寿命も、
日々休ませることなく履いていると
それはもう空前の灯です。

理由は汗が抜けきれないこと、
その結果、靴の型崩れが戻らないこと。

汗が抜けず型崩れした上に、
さらに足を入れて歩き回るのですから、
靴はヘロヘロ状態。

これは、靴のコンディションのみならず、
あなたの足のコンディションにもよい影響を与えません。

ひとつの靴を長く履くならば、
やはり中2日はおいていただきたい。

と、どの靴屋さんもおっしゃるのではないでしょうか?

お仕事によっては、
靴のタイプが決まっていることもあるでしょうし、

あなたのファッションの定番カラーやテイストによって、
ヘビーユースしてしまう靴が出てくることもありますよね。

そのような場合は、ぜひ2足。
似たタイプの靴を持つことをご提案しています。

靴は履きつぶすので。
という方もいらっしゃるでしょうが、
交互に履くことで3倍は長持ちしてくれますよ。

結局、こちらの方がお財布にも優しいですね。

お客様のもとに嫁入りした靴で
最短のご昇天は、約1ヶ月。合掌(-∧-)です。

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こまめなメンテナンスで靴は長持ちします。



3番目のメンドクサイ~が命取り。は修理に出さない。

この中には、先ほどでた、靴は履きつぶすもの。
という信念をお持ちの方も含まれますが、
ついついもう少し履けるよね、大丈夫よね。
と修理に出すタイミングが遅れるのが人の心。

しかしそんなちょっと大丈夫よね、という
甘さのために足から身体へ負担がきてしまったり、
修理金額が跳ね上がってしまう。
というケースはもったいない。

例えば、カカト修理を例に取りましょう。

外側部分に斜めにけずれやすいでしょう?

ここでの足に負担第一位はO脚の進行です。
そしてカカト修理が
純粋にカカト部分ならまだしも、
ヒール部分にまで削れしまった場合、
足もひどく傾いてしまいますから、
身体への影響が心配です。

当然、身体の土台がゆがんでいますから、
身体全体がゆがむことは当然です。

全身が倦怠感に包まれてきますからご用心を。

さらに、この場合はカカトだけではなく、
カカトを含めたヒール交換
ということになりますから修理金額も倍以上に。
身体もお金もダブルパンチです。

何でもそうですが、基本は「即、対応。」

修理に出すタイミングがわからない場合は、
事前に靴屋さんに質問しておくとよいですね。

そうすると、
修理を出した方がいい目安が生まれますから、
機をのがすことがありません。

お客様の中には、
どの程度で修理に出したらいいですか?
と事前に質問なさる方も。
これは良いことですね。

修理に出す目安がわからない。
という方も多くいらっしゃいますから、
カカトだったら、どのくらいで修理に出すのか等を
購入時に確認なさるといいですよ。

そして、

これは修理ができるだろうか?
もう修復不可能よね。

と思うようなものも、一度購入した靴屋さん、
ないしは靴の修理屋さんへ尋ねてみてください。

見事によみがえってくれることも多々ありますから!

私も、これはさすがに修理できないだろう。
と思って靴を処分した数日後のスタッフブログで、

私が処分をした靴と
まったく同じような破損状態で
奇しくもメーカーもデザインも同じで、
修理無理だろうとたかをくくっていた靴が、
見事、新品同様に生まれ変わった内容を
アップされているのを見て、撃沈したことがあります…。

閑話休題

なお、当然、
靴によっては修理不可能なものもあります。

購入時に確認しましょう。
メーカーの基本方針として、
一般的に合皮はいわゆる履きつぶしタイプが多いです。

スニーカータイプもそのようなタイプが
多いように見受けられます。

修理ではなく
買い替えを前提に作られている靴もある。
ということですね。

人も、靴も、メンテナンスが美しさと快適さを保ちます。

手入れする・しない、どちらでも構いません。
と、冒頭言いながらもこれだけ強調するのは、
人は足元を見ているからです。

これは、女性以上に
男性の間で言われていることですが、
靴で相手のレベルがわかる。というもの。

それを実証するかのように、
たしかに優良な企業経営者の足元で、
手入れされていない靴を私は見たことがありません。

ある立派な経営をなさっている企業経営者の奥様は、

「靴はきれいに手入れをするのが私の仕事の一つなのよ」

とニコニコおっしゃっていました。
見事な内助の功ですね。

たかだか
靴の手入れが行き届いていないくらいで、
だらしない人間とレッテルを張られるのはもったいないでしょう?

見た目は100パーセントであることを肝に銘じ、
いつも端正な足元でいられるといいですね。

ルール6 面倒くさい。が足と靴の寿命を決める。

1番目は「靴の手入れ」はメンドクサイ~が命取り!
2番目は「靴をチェンジしないこと」が命取り。
3番目は「修理に出さない」出すのメンドクサイ~が命取り。

でした(^-^)